戻る

《期間限定BBS》 カッコーの巣の上で 

みなさん、投稿ありがとうございました。
閲覧用として再編集したため改行位置などが意図したのと異なっていると思いますが
どうぞお許し下さい。 (2002/01/29 有子

【その2】


[61] 再会は遠い〜 投稿者:なずな 投稿日:2001/11/16(Fri) 21:01  
けーてぃーさんのお友達のおっしゃる
>子を持つ母のエゴとしてラチェッドさんを観ていました
これはラストシーンのロボトミーされたマクマーフィーを抱いて微笑むラチェッドを見た時、胸にズキ!っと来るほど蘇ってくる感覚がありました。
母として自分しか頼ることの出来ない子どもを自分の『もの』として胸に抱き締めている時のお腹の底から沸き上がってくるような満ち足りた気分、母性以上の、もしかしたら母性が妖怪になったらこんなんじゃないか?っていうくらいおどろおどろしい充足感です。・・・あんまり深く考えると、自分が『ははおや』という名の妖怪みたいに思えてきたので、この話しはこのへんで止め^^;

私は「カッコーの巣の上を」は『男のファンタジー』かな?と思います。
マクマーフィーのように奔放にたくましく生きてみたい!という男性のファンタジーワールド。
ラチェッドはそこに登場する逆説的マドンナ………かな?
観劇した時は断片的な感想はあっても、あんまり話しにのめり込めなかったので、まだよくわからないです。

>けーてぃーさん
>もっとも、これが顕著に見えたのは前楽と楽でした。
>(この日はあきらかに演出の変更がありました。)
そうなんですか?他の友人からもそれに似た話は聞いたんですが。私が見たのはその1日前の6日、どうやらまだ旅の始まる前だったらしいですね‥‥‥T T\
次にラチェッドさんに会えるのは神戸の初日ですが、どんなラチェッドさんに会えるのかとても楽しみです。


[62] Re[61]: 再会は遠い〜 投稿者:おこじょ 投稿日:2001/11/17(Sat) 01:05  
>なずなさま、
> 私は「カッコーの巣の上を」は『男のファンタジー』かな?と思います。
> マクマーフィーのように奔放にたくましく生きてみたい!という男性のファンタジーワールド。
> ラチェッドはそこに登場する逆説的マドンナ………かな?

確かに!
ちょっと乱暴な言い方をさせていただくなら・・・

女にダメにされた男達が集められている。
その場をしきっているのは、なんとその女の象徴ラチェッド。
マックは男達を解放するために女の象徴と戦うが・・・
遂に力つき、捕われの身に。
しかし、その意志は確実に受け継がれ、チーフを先頭に、自由へと羽ばたいて行く・・・

・・・男の夢でしょうね、永遠のファンタジー・・・

もしかして、男性は常に女性から解放されたい・・・と、思っている?!
私には、まるでわかりませんが・・・(笑)

> 次にラチェッドさんに会えるのは神戸の初日ですが、どんなラチェッドさんに会えるのかとても楽しみです。

本当にすっごく楽しみです!


[63] 再会の日! 投稿者:ゆうやけ 投稿日:2001/11/20(Tue) 17:50  
きれ〜〜な三日月、相模大野にも出ているのでしょうか。
あーん 行きたいよ〜〜
/☆\/☆\/☆\パチパチパチ・・一人拍手。。
ご観劇の皆様、こちらへのお帰りを待ってま〜す!


[64] まだかな〜? 投稿者:ななほ 投稿日:2001/11/20(Tue) 23:14  
サンシャイン劇場の千秋楽から約2週間。
ヤンさんラチェッドはどんな風に変化しているのかな〜?
どなたかちょっとでいいから教えてーー。
首を長〜くして待ってます。


[65] 相模大野 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/11/20(Tue) 23:39  
今日はニホニホなので、詳しくは明日、ゆっくりね。
ラチェッドさんは可愛くてカッコよくてコワクて哀しかったです。
ちょっと年配になったかも。
相模大野はとても大きい舞台なので、かなり速足でした。

[66] 詳しい報告がまだないわ・・・シクシク。 投稿者:なずな 投稿日:2001/11/21(Wed) 17:20  
けーてぃーさま。
けえーーーっして催促しているわけではありません(笑)
速足で帰宅されたためお疲れなのでしょうか?意味が違います?
>ラチェッドさんは可愛くてカッコよくてコワクて哀しかったです。
おおおおおお〜〜〜〜〜〜〜\__‖。
_。/\_・・・・っと、あーっらよっと、どっこいしょ。
早くラチェッドさんに逢いたいです〜〜〜。
もちろん、熱き血たぎらせたマクマーフィーにも、とぼけた優しいハーディングさんにも、可愛いビリ−君にももう一度逢いたいです。


[67] グリーンホール相模大野は大きい 投稿者:しゅくこ 投稿日:2001/11/21(Wed) 20:59  
>相模大野はとても大きい舞台なので、かなり速足でした。

写真家石川純さんのHPのグローブ座カンパニー通信で
間宮啓介さんが「グリーンホール相模大野は1790席も
ある大きな舞台だから、ちびッこの僕は後ろのお客さんに
みえるんだろうか?」というようなことを11月20日に
にかかれてたから舞台上も広くて、速足であるかないと
いつものテンポでは芝居はすすまないんでしょうね!

嗚呼−−−あ、あと20日と・・・すこし・・・


[68] オー↓間違えたッ! 投稿者:しゅくこ 投稿日:2001/11/21(Wed) 21:06  
間宮啓行さんだった・・・
山崎清介さんとまざってしまった。

[69] 相模大野 その1 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/11/21(Wed) 21:50  
とりいそぎ、相模大野公演のご報告です。
相模大野グリーンホールは、宝塚の地方公演をするような1700位の客席を持つ大きな劇場です。
私は星組版『秋〜冬への前奏曲』(コマロフスキー編)を観にいったことがあります。
ちなみに麻路さん、白城さん、稔さんトリオの最初の公演でした。
成婚率100%ですねっ!
花組『秋〜冬への前奏曲』(ヤン・ヤナーチェック編)の主要5人の成婚率20%と大きな違い・・・・

その大きな劇場で『カッコ−〜』というのは、どんなだろう?と一抹の不安があったのですが、どうやら栗田さんの見せる演出にはこういう大きい劇場の方があっていたようで、すごくわかりやすくなっていました。
その詳しいお話はまた今度ということで・・・
なぜ私がニホニホ帰ってきたかをお話しましょう。
カーテンコールの後に1度、アンコールがありました。
カーテンコールからにこやかだった婦長さんですが、アンコール(やはり下手後ろのドアから出て来られました。定位 置だったのですね。)では、白い歯を見せて・・・なんていうのではなく、大きなお口で笑っていられました。
何が婦長さんのテンションをそんなに上げているかは不明ですが・・。
それで上手に帰るマクマーフィーさんと挨拶されている間に、取り残されちゃうぞ〜ていう感じ。
そこで、キャンディ・スターちゃんが「はいはい、帰りましょうねっ!」というように、お手手をつないで、お背なも押して下さって入られました。
やっぱりギリシャ時代からの母娘の縁(えにし・・と読んでね)は絶ち難しっ!

[70] 相模大野 その2 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/11/21(Wed) 22:00  
ニホニホというのは、早足の婦長さんが1歩分で2歩歩く・・・という意味ではありません。
ニコニコとホッコリホッコリの気持ちがまざった幸せな気持ちをあらわす、けーてぃー語です。
では、ニホニホその2です。

終演後、相模大野グリーンホール(2階にあります)の下の暗い道路ぞいに歩いて、楽屋口へ。
サンシャイン劇場では、楽屋と駐車場が直結していて私は1度も楽屋待ちが出来ませんでした。
ラチェッドさんのままバイバイで、オフのYANさんとお会いできなかったせいか、ラチェッドさんを引きずって、結構、気持ちの上できつかったのも事実。
(気持ちの入り方が、やはり他のお芝居とは違うんですよね。)
今回はマリコちゃんファンだった友人に楽屋待ちを聞いていたのですが、実際の楽屋口近くには行けないため、お車でちらっと元気なお姿でも見られれば嬉しいかなという気持ちでした。
終演後すぐで、10人くらい待っていた時に、白い小さい自動車が出てきて、それは違うかな?というみんながいました。
とても暗い道路沿いだったのですが、後部座席の人が・・・「あれっ?」と思った途端、その方がこちらに手を振って下さったんです。
よく見ると窓もあけてあって、YANさんがニコニコしていられて・・・・
そこにいた皆、凄く幸せでした。
お手紙を渡す間、自動車も止めて下さって、元気なYANさんにお会いできてホントに嬉しかったです。
ただ残念なのは、あとからいらした皆さんが間に合わなかったこと。
やっぱり地方の楽屋出は早い!
これから行かれる方、ご注意をっ!

どなたか仙台に行かれる方、いらっしゃいますか?


[71] 謎が解けた! 投稿者:なずな 投稿日:2001/11/22(Thu) 14:34  
速足の謎、ニホニホの謎が解けました。
ありがとうございました。けーてぃーさん。
カーテンコールや、出待ちのお話も聞けて嬉しいです。
南極のお話も読ませていただきました。
「リトル・ナイト」「グリークス」「カッコー」と、ヤンさんのお芝居がさらに洗練されておられるようで、神戸がひたすら待ち遠しい毎日です。

[72] 今日は仙台・・・ 投稿者:なずな 投稿日:2001/11/29(Thu) 09:07  
仙台公演、観られる方はいらっしゃるのでしょうか?
もしおられましたら、ご報告、よろしくお願いしますm(__)m


[73] 仙台公演の報告 投稿者:田舎うさぎ 投稿日:2001/11/29(Thu) 23:11  
こんばんは。待ちに待った仙台公演に行って来ました。

確かに見終わった後、考えてしまう内容でしたが、休憩なしの2時間あっという間でした。
ヤンさんの婦長さんは想像以上の美しさでした。
印象に残っているのは、
「チーフ」が手を挙げた後、何かを決意したようにギュッと拳を握り締めた(ように見えた)時の表情と、
最後に廃人にされたマクマーフィを母親のように抱きしめたマリア様の表情です。

今、考えているのは、皆さんも書いてらっしゃるように
私も母親として、子供にこんな対応をしてしまったのではないかということです。もっといろいろ主張してきて欲しいのに・・・と物足りなく感じるような人間にしてしまった原因は私だったのかしら・・・。

今井さんが「高所恐怖症」を「きょうしょ恐怖症」と言ってしまい、後から「さっき、きょうしょ恐怖症って聞こえたけど何?」と突っ込まれて、「いいんだ。ここはきちがい病院だから。」とかわしながら、皆で笑いをこらえている様子がまたおかしかったです。
最後のご挨拶は2回でした。
ヤンさんは2回目にニコニコされていました。

出待ちは同伴者を説得できず、できませんでした。
(終演後、ヤンさんはどうされたのかしら)
小雨がちらついて、冷え込んだ日でしたが、仙台にこのすばらしい公演が来てくれて本当によかったです。


[74] 仙台 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/11/29(Thu) 23:43  
またまた違うラチェッドさんっ!
これだからストレートプレイは、やみつきになってしまうんですね。
ハーディングさんが剃髪されて、青々としたおつむになっていました。
今日のラチェッドさんは、母親や妻の象徴ではなく、等身大のラチェッドさんでした。
その分、いくらか派手さ華やかさは減って、年齢相応(これは相模大野でも感じましたが・・)に。
最初のミーティングでも、いくらか事務的に患者さんに接している感じで少々、もの足りない気がしていました。
ところがマクマーフィーが患者に影響を及ぼしているとわかってからは、徐々に変わり始め、2回目のミーティングではかなり意地悪なもの言いになりました。
テレビあたりから、強く感情を出していかれて、それまで混沌とした曖昧さの漂うような気がした舞台を一気に、悲劇へ運んでいかれました。
そしてビリーを追い詰めるところは、あくまでも悲しい優しい言い方になっていたのですが(これは今日が初めてだと思います)、ビリーの口からマクマーフィーの名前を引き出して、とうとうここまで来てしまった哀しさがあったように思いました。
アンコールでは、やはりキャンディちゃんと仲良しで、手をつないでいられました。
出は楽屋口がはっきりせず、結局、お会いできませんでした。患者のみなさんはお見かけして、スパイヴィ先生には手を振っていただいたんですけれど・・・
しくしく。

[75] ありがとうございます〜〜 投稿者:ゆうやけ 投稿日:2001/11/30(Fri) 22:51  
仙台よりのご報告!
けーてぃー様、田舎うさぎ様、ありがとうございます!!
ついにラチェッドさんはみちのくまで行かれたのですね。
あ〜だんだん近づいてくるわ・・ってどんどん遠ざかってる
けど^^;
でもうれしい!!
みるたびに違う表情で、想像以上に美しくて・・
おまけにハーディングさんが剃髪!(ええっ?)
なんかドキドキしてしまいます。
入り出であまり素顔をお見せにならないのもなんか、ミステリアス
ですね。
ヤンさんの久し振りの公演が終わり、これからの仙台は真冬へと
進んでいくのでしょうね。


[76] みちのくひとり旅〜 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/12/01(Sat) 23:23  
ひとり旅だったんですが、楽屋口を確認に行って友人に会ったので、仙台電力ホールの地下の喫茶店でお茶しました。
そこで話していたら、喫茶店の人に
「どなたが出られるんですか?」
と聞かれました。
「今井雅之さんと・・」
と答えると
「あっ、知っています・」
と言われましたが、YANさんは東北方面には、あまりご縁がないし、知らないかも?と思いながら
「安寿ミラさん、ご存じですか?」
と言いましたら
「知っています、知っています。
綺麗な方ですよね。宝塚の・・・」
と即答されて、とても嬉しかったです。


[77] 綺麗な方・・・☆ 投稿者:なずな 投稿日:2001/12/02(Sun) 14:47  
嬉しいです*^^*

>けーてぃーさん
みちのくひとり旅、ご報告ありがとうございました。
カッコーの話しではないけれど、先日の『レッツ!』ご出演のおり、偶然テレビのヤンさんを見つけた友人の娘さんが「お母さんの友だちが好きな人がテレビに出てる!綺麗な人やな〜」って・・・・。
綺麗な看護婦さんはいいもんですなあ〜。

>田舎うさぎさま
仙台のご報告ありがとうございました*^^*
母親としてはほんとに心にズキっと来る内容ですよね。
ところで、少しお伺いしたいのですが、
「きょうしょ恐怖症」につっこまれたのはラチェッド婦長さん?ではないですよね?


[78] Re[77]: 綺麗な方・・・☆ 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/12/02(Sun) 22:04  
綺麗な人・・・と言えば、確かに仙台のラチェッドさんは、エラクお綺麗でした。
相模大野は、少しワイルドな方でしたが・・・。

きょうしょこうふ症・・・は、パーティーのためにキャンディを呼び込む場面です。
はしごをうまく登れないで途中で止まってしまっているチェズウィックに、マクマーフィーが
「おまえ、高所恐怖症か?」
と言うところです。
「あれっ?」
と思って客席の一瞬、ザワッとしましたが、今井さんご自身は気がついていないご様子でした。
その後、タークルが娯楽室のあかりを灯け、マーテイーニを先頭に患者たちが入ってきます。
ハーディングがはしごを登りだし、途中で急に振り返って
「マック、さっき聞こえたんだが、きょうしょこうふしゅうってなんだい?」
と尋ねたので大爆笑になりました。

仙台の客席は、この芝居を楽しみに待っていた感じがただよっていて、とてもいい雰囲気でした。
地方に観にいくといつも感じますが、東京の客席ってどことなくピリピリいていて緊張してしまいますが、地方はゆったり楽しくお芝居を観られます。
今回は午前の仕事をおえて新幹線に乗り、会場に行き、翌日一番で帰ったので、なんの観光も出来ないで残念でした。
前に行ったのは昭和の『ベルばら』の直後だったので、駅前もさっぱりしていたのですが、今はすっかり立派になっていて驚きました。
仙台電力ホールはもちろん建て直しをしていて、以前のものとは違ったのですが、客席に座ったら当時と同じ会場のような気がして懐かしかったです。
地方公演には東京や大阪の公演とは違った思い出が出来ます。
機会があったら是非、いらしてみて下さいね。

[79] Re[77]: 綺麗な方・・・☆ 投稿者:田舎うさぎ 投稿日:2001/12/03(Mon) 20:48  
<なずな様
ヤンさんの婦長さんは、お遊びの隙もない完璧なラチェットさんでした。
今回はそういう場面には全然関わらないで、ある意味孤独な女性でもあったと思います。

<けーてぃー様
詳しい報告ありがとうございました。
読みながら、いろいろ思い出しています。
仙台は寒かったと思いますが、大丈夫でしたか?
今度はゆっくりと遊びに来て下さいね。
けーてぃー様にも是非お会いしたかったです。

同伴者は
「(安寿ミラが)出てきたら、拍手したりするなよ」
(私:興奮してしまったら自信がない・・・)
などと始まる前は、偏見いっぱいでした。
でも、見終わった後にはすっかり、
「今まで見たことない綺麗な人だった」
(そうでしょう!!やっと気づいてくれたのね・・・)
と感動してまして、誘ってよかったです。

客席の雰囲気は熱気もあってよかったのですが、少し端の方に空席があって、もったいないな、もっと皆に見てもらいたかったなと思いました。

残りの公演も、まだまだ変化しそうなので、
皆様のご報告楽しみに待っています。

[80] Re[79][77]: 綺麗な方・・・☆ 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/12/03(Mon) 22:37  
>ヤンさんの婦長さんは、お遊びの隙もない完璧なラチェットさんでした。
でも、「それは点滴!」は、ありましたでしょう?
ハーディングさんが、もうひとつくらい言い出しそうで、ドキドキしました。(笑)

カーテンコールでは、真面目なお顔なのですが、アンコールではお口全開で笑っていらしゃいました。
今回もキャンディちゃんと仲良しで、お手手つないで戻られるのが可愛かったです。


[81] Re[80]: 綺麗な方・・・☆ 投稿者:田舎うさぎ 投稿日:2001/12/04(Tue) 06:39  

> >ヤンさんの婦長さんは、お遊びの隙もない完璧なラチェットさんでした。
> でも、「それは点滴!」は、ありましたでしょう?
> ハーディングさんが、もうひとつくらい言い出しそうで、ドキドキしました。(笑)

そうでした!!忘れていました。
あのタイミングは見事でしたね。
ところで、その前後が思い出せないのですが・・・
ハーディングさんのセリフは何だったかしら?


[82] それは点滴っ!(注意) 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/12/04(Tue) 11:08  
これからご覧になる方は、楽しみが半減するから、読まないでね。






投票のやり直しを要求しようと相談しているところに、ラチェッドさんが入ってくる。
掃除(作業療法・・・・あれって、後始末の方がたいへんそう・・・・マーティニなんて洗面 所のブラシで床をこうちえる・・)をしえいないのを見て
「皆さん、何もすることがないのですか?」
と言うと(音楽学校のお掃除でも、そうおっしゃったんろだろ〜か???)マクマーフィーが患者会議の特別 集会だと言い、ラチェッドさんは
「召集したのは?」
と聞く。
マクマーフィーが
「議長のデール・ハーディング」
と言うと、ハーディングは驚いて、急に変な声色で
「そうなんだーミス・ラチェッド・・・」
と言う。
構わずラチェッドさんが
「何の目的で?」
と聞くと、あせったハーディングは
「もくてき? もくてき?」
と繰り返しながら、きょろきょろ見まわし、横にあった点滴台に手を伸ばそうとすると、間を入れずにラチェッドさんが
「それは点滴っ!」
と言う。
さらにうろたえたハーディングは・・・
とそこで、マクマーフィーが話をとる・・・
のですが、東京の楽ではハーディングがナイフとフォークを使うまねをしたので、
「ビフテキッ!」
がありました。
他に何があるかな〜〜
鼓笛?汽笛?射的?(笑)


[83] 悪のり・・・ごめん^^; 投稿者:なずな 投稿日:2001/12/04(Tue) 13:27  

他に・・・・・


カンテキ‥昔はこれで魚を焼いてたんだな^^;
抜てき‥「名探偵はひとりぼっち」の新公主役!
投てき‥砲丸、円盤、やり投げ、・・
やっぱり、ヤンさん、シュテキ〜〜〜☆のス・テ・キ☆かな?(笑)

明日は長岡、どなたか観にいかれるのでしょうか?貸しきり公演でしたよね。
ヤンさん、みなさんがお風邪など召されませんように。


[84] BJ 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/12/04(Tue) 17:14  

ドクター・スパイヴィ役の大塚明夫さんは、アニメ版「ブラック・ジャック」でBJの声を演っていられます。
ので・・・お絵描きしてみました。
toshieさんのページにアップしていただいています。

http://www.linkclub.or.jp/ ̄hymn/penguin/index.html

>なずなさん
カンテキ・・・・って何?

 


[85] BJ! 投稿者:なずな 投稿日:2001/12/04(Tue) 22:57  
二人のBJによるミーティングは、どうなるのでしょうね?
>けーてぃーさん
さっそく見せて頂きました*^^*
いつもながら、素敵なフィーリングにおそれいりやのピノコちゃんです!

>カンテキ
大きな植木鉢みたいな物で、中に炭を入れてうちわでバタバタ仰いで、いこして(『いこす』という言葉も古いかなあ?)上に網を乗せて魚を焼くんです。
うちにはまだあります^^;今はもう魚は焼きませんが・・・


[86] それはカンテキ! 投稿者:クルミ 投稿日:2001/12/04(Tue) 23:48  
けーてぃーさん
お絵描きさっそく見てきました(^^)
生の舞台がますます楽しみ!

カンテキは関東(?)でいうしちりんのことです。
あれでお魚を焼くとおいしいんですよね、うちも最近使ってませんが・・・^^;

私の初日は15日なので、このBBSも斜め読みしてました。
・・・ので関係ない話題ですみません^^;


[87] いこす・・・とは? 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/12/05(Wed) 01:21  
なるほど、カンテキは七輪なのですね?
では、いこすとは何でしょう?
火をおこすこと?

[88] Re[84]: BJ 投稿者:おこじょ 投稿日:2001/12/05(Wed) 11:33  
>けーてぃーさん
> ドクター・スパイヴィ役の大塚明夫さんは、アニメ版「ブラック・ジャック」でBJの声を演っていられます。
> ので・・・お絵描きしてみました。

わっはっは〜〜!
見せていただきました!!
すごい〜〜〜〜!なんたるシチュエーション!!

次回のカッコー観劇(週末の新潟よ)が、さらに楽しみになりました〜。


[89] Re[87]: いこす・・・とは? 投稿者:なずな 投稿日:2001/12/05(Wed) 16:26  
> なるほど、カンテキは七輪なのですね?

そうです。標準語ではそうとも言います(笑)
>クルミさん、フォローありがとう〜*^^*

> では、いこすとは何でしょう?
> 火をおこすこと?

多分そうなんでしょうが、ぼうぼうと炎のある火ではなく、炭が赤々と熱を発してる状態にすることだと思います。

カッコーと全然関係ない話しでごめんなさい。

[90] Re[87]: いこす・・・とは? 投稿者:おこじょ 投稿日:2001/12/05(Wed) 23:02  
>けーてぃーさん

「いこす」は、関西地方や中国地方で使われている方言で、
「日本方言辞典」によると、
「火をおこす、火勢が盛んになる」という意味だそうです。

なずなさんに続き、まったくカッコーじゃなくてすみませ〜ん


[91] ひさびさボッパツテキ 投稿者:駄ねこ 投稿日:2001/12/07(Fri) 00:02  
突然ですが、復活しました。
けーてぃーさん、BJ婦長いいねえ...!
♪はるか患者達をひとりあとにして
今日も詰め所のマイクで言う
「何を賭けるというのか
賭博はだめ!」と〜
(スナックで歌えって!)(^^;)

ところで、
ラチェット婦長の駄洒落「それはテンテキ」
ソニアの駄洒落「あなたのステッキって、とってもステキ」

「テキ」が多いのねえ(*^^*)
♪敵は幾万ありとても...(ふるーー(^^;))


[92] Re[91]: ひさびさボッパツテキ 投稿者:けーえぃー 投稿日:2001/12/07(Fri) 07:42  
>駄ねこさま
キャハハ〜〜>
まだ、お笑いは早いかと自己自粛してたんですが・・・(笑)

>♪はるか患者達をひとりあとにして
>今日も詰め所のマイクで言う

私は、マクマーフィーみたいにマイクで
「おまたせいたしました〜
ただいまより『カッコーの巣の上を』」
と開演アナウンスを言って欲しかったりして・・・。。


[93] in 新潟 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/12/07(Fri) 22:54  
新潟の劇場、りゅーとぴあは新しくて素敵な劇場です。
お客様も積極的に楽しもうという雰囲気があって、前半は今までになく笑いが起きたりして反応がありました。
ラチェッドさんは、今日はかなり強気で鮮やかという言葉がぴったりっ!
今井さんも今まで観た中で一番、充実したマクマーフィーだったように思いました。
おふたりの丁々発止がぴったりかみあい、つらい物語ながらスピード感で爽快さまで感じました。
カーテンコールでは最初からはしゃぎ気味で、2回目のアンコールでは、「あれっ?どこで引っ込むんだろ〜?」という感じでキョロキョロされていて、キャンディちゃんに耳打ちされて「おお、そうか」という素振りで引込みながら、地元出身のミス・フリンを押して舞台に残そうとしたりされていました。
もう一度のアンコールでは、もう舞台上で、ミス・フリンを引っ張って笑っていられました。
ミス・フリンも照れながら嬉しそうでした。
出待ちでは、中ではまだ打ち上げをしている様子だったのですが、舞台化粧もそのままに急いでタクシーに乗られました。
少し離れたところにいたのですが、夜目にもくっきりはっきりお美しかったです。
もう少し近くにいらした方によると
「YANさん」
と呼ばれると
「私かな?」
と、おっしゃっていらしたそうです。(笑)
タクシーの中からニコニコと手を振って、帰られました。


[94] 新潟2日目 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/12/09(Sun) 00:31  
カーテンコールでは、ミス・フリンを両手で突き飛ばして、前に出して、ご自分はかけ足で逃げて(?)行かれました。
さっきまでのおっかないラチェッドさんの面影はなく、いたづら坊やのようでした。
フリンちゃん、嬉しそうでした。


[95] 新潟便りに感謝 投稿者:なずな 投稿日:2001/12/09(Sun) 20:32  
けーてぃーさま。
新潟の公演の様子ありがとうございます*^^*
ミス・フリンさんやキャンディちゃんとの仲良さそうな感じに、ほのぼのしてしまいます。
>今日はかなり強気で鮮やか
お!これは楽しみ!
>夜目にもくっきりはっきりお美しかったです
おお〜!見てみたい〜!

あと4つ寝たら神戸で会えます。


[96] 静岡公演 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/12/11(Tue) 23:54  
すごく良かったです。
新潟はアットホームな感じでしたが、今日は、シリアスでした。
幕あきから鋭い雰囲気でした。
細かいセリフの変更などもあり、まだまだ進化しているのだな〜と感じました。
ドクターが眼鏡をかけていられなかったので、気弱そうな雰囲気の方になりました。
しかしラチェッドさんはちょっと暴力的・・・
いきなりビリーの頭をボードでぶったたいたので、びっくりしました。(笑)
出はやはり1番に出られ、新幹線の駅にむかわれましたが、とってもカッコ良かったです。


[97] 神戸初日*^^* 投稿者:なずな 投稿日:2001/12/14(Fri) 06:43  
いやあ〜〜〜、良かったですう〜〜〜。
なんだか、感動〜。
「カッコーの巣の上を」という大きな作品がドッカーンとあって、すっかり引き込まれてしまいました。
ラチェッド婦長さまも、最初の一言からして鋭く、登場された瞬間から「私がボスなのよ」って感じでした〜〜〜。
今井さんも素晴らしくて、はちゃめちゃだけど人の弱さに寄り添え、またビリーの「あんたはいつも勝つ」という言葉に自分を省みるナイーブさ、チーフを抱き締めながら流す涙にいやあ〜、惚れました*^^*
で、それに対峙するラチェッド婦長がこれまた良かったんですよ〜。イヤな女でねえ〜。ラチェッド婦長はやっぱりこうでなくっちゃ!って、もう大満足!!!
マックがラチェッドをさして「鋭い」と言うのだけど本当に鋭いの。そして綺麗〜〜〜〜〜、デレ〜〜〜〜〜。
最後にマックを抱き締める表情はもう、ゾクッとする恐ろしい怖さ‥‥‥。ギャオー!の瞬間!なんですよ〜。
患者のみなさんもね、おひとりおひとりが際立っててハーディングさん、ビリーさんはもちろん、爆弾魔のスカンロンさんは強がってるくせに人と目を合わせられなかったり、おこりんぼのチェズウィックさんとスカンロンさんの視線は実はとても現実的で皮肉やさん。
幻ばかり見るマーティニさんは可愛いし、十字架の君ラックリーさんも少しずつだけれどマックに心を揺さぶられてる。
主役とも言えるチーフさんの存在も凄くて、戯曲どおり「独白」も聞きたかったなあ〜なんて思ってしまいました。
でも、昨日は電気ショック療法の直前でちょっと集中力がフッと抜けたような気がしたんですが、客席もキャストさんも2時間ずっと凝縮したテンションを保ち続けるのは難しいのかな?なんて思いました@生意気〜〜^^;

カーテンコールはもちろんありましたよ〜。
一回目の引っ込みの時は、キャンディーさんと仲良く手をつないで、2回目の出は今井さんに続いてまるで「運動会」の駆け足のように、引っ込みの時は「どこへ引っ込めばいいの〜?」と迷ってらっしゃったみたいだったけど今井さんにくっついて上手へ。3回目の時はまた今井さんと二人駆け足で登場されましたが、後の方々が出て来られずしばらくお二人だけでした。「アレレ?」というお姿に会場からは温かなな笑いが‥‥*^^*しばらくして出てこられた皆さん、スパイビー医師の大塚さんが手を合わせて「ごめんごめん」をしてらっしゃいました。
久し振りのヤンさんにちょっとミーハー(ちょっとかあ?)しちゃいました。今日のラチェッドさんはどんなかなあ?*^^*


[98] Re[97]: 神戸初日*^^* 投稿者:おこじょ 投稿日:2001/12/14(Fri) 14:25  
>なずなさん

神戸初日報告をありがとうございました!
私は、東京から1ヶ月経過した新潟の公演を観劇しましたが、東京との違いにもうびっくり!
ますます、充実した、深い舞台のなってる様で、とっても嬉しいです。

> 最後にマックを抱き締める表情はもう、ゾクッとする恐ろしい怖さ‥‥‥。ギャオー!の瞬間!なんですよ〜。

そうそう、そうなんですよね。
東京の公演(私は7日の観劇でした)では、わずかに微笑んだかの様な表情が、無性に怖かった。
そして、1ヶ月後に新潟で観た時は、「本当はあなたをこんな風にしたくはなかったのよ」
とでも言う様にちょっと悲しそうな目をしたのですが、それが更なる怖さを誘っていました。
いや〜〜〜、神戸では、ますます磨きがかかっている様ですね。
もっともっと報告してくださいね〜〜〜!

> 主役とも言えるチーフさんの存在も凄くて、戯曲どおり「独白」も聞きたかったなあ〜なんて思ってしまいました。

これまた同感!
この人だけが、目にみえてカッコーの巣を越えられたんですよねえ・・・。
物語りの流れを最も素直に表現している人物ではないでしょうか。
さらなる欲が出てしまいます(笑)

> 今日のラチェッドさんはどんなかなあ?*^^*

きっと楽に向かってどんどん進化するのでしょうね。
またの報告を待ってま〜す!

[99] 所見の感想 投稿者:しゅくこ 投稿日:2001/12/14(Fri) 20:51  
感動しました。舞台のテーマとか内容ではなく
舞台上の役者の一人一人がその役のひとになりきって
生きていると感じられたから。

この本って本当に男の目が書いた本なんですよね。
だから、男が描けてる。かわいい、繊細なママコンプレックスのビリー。ハーディングの妻に対する思い。チーフの父母への思い。
男たちは、かわいく共感できるように書けてる。

でも、女たちは?ラチェッドの悩みは?ミスフリンはどんな人?
キャンディは?サンドラはただの大きい胸の女?
女たちは描いてもらってないんですね・・もともと・
でもその描いてもらってない女性たちを、ヤンさんや
他の女優さんたちも、男優サンたちに負けず劣らず役を
ふくらませて生きているのに感動しました。

チーフがはじめてマックマーフィーに心を開くときの
マック(今井さん)の涙。
ビリーの死を告げるときのラチェットの抑えきれない
涙と叫び。ラチェットの苦しみが垣間見えました。
それこそが、作られてない涙なのでしょう。舞台の上で
瞬間瞬間にほとばしる思いに感動し、堪能することが
できました。・・・・・・つづく・・・


[100] 時代がちがうけど 投稿者:しゅくこ 投稿日:2001/12/14(Fri) 21:28  
ベトナム戦争の頃、自由に思えたアメリカもヒッピーやLSDが若者たちに蔓延し、無気力と逃避に走っていた。戦争の狂気に駆り立てる国家と、身分違いの結婚をうんぬ んする階級意識がまだ残る、すみにくい世だったのでしょうか?・心を病んでカッコ―の巣に庇護を求めている男たちに、強くて、自由で、力にあふれたマックは魅力でしょう。しかも、やさしい。でも彼もやはりその無軌道すぎる奔放さゆえに下界には住みにくいのでしょう。

その中のラチェットはちっとも恐ろしいと思えませんでした。(今日見た限りでは)悩みながら、苦しみながら看護婦長を勤めているようにしか、見えなかった。自分の経験から正しいと信じる治療のために
悩みながら、どの患者にも目を配り、どの患者の失態にもきっちり
償いをさせ、身を投げ出して、命をかけて答えを出そうとする真面目なひと。

そして、マックが病院の規律を受け入れてくれたのではないかと、うれしそうに、ほっと安堵の色を見せたり、ビリーの死への悔恨の涙。悩み苦しむ様が冷徹な言葉と裏腹にその表情、涙にみえました。

救いのない展開だけど、患者たちが目覚めていく様子と騒ぎが生き生きとして救いがあり、病院の規律がいけないように思えてくる。
メルヘンチックな結婚式のゆめと、
不可能におもえても、「やってみる」というマックの残した力強さをもって自由にはばたくチーフの背に救いがありました。

今日見た限りでは、怖い婦長の印象はなく、悩み苦しむ婦長の姿が
心にのこりました。


[101] Re[100]: 時代がちがうけど 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/12/14(Fri) 22:26  
>しゅくこさん
マクマーフィーは朝鮮戦争帰りと言っているし、まだロボトミー手術の有効だと思われているから、1960年台だと思います。この時代は強いアメリカの権威が揺らぎだし、権力でレッドパージが行なわれた頃なんじゃないでしょうか?
この小説や戯曲が書かれた頃は、そういうものに対する抵抗という意味は強くあったと思います。
でも、この舞台ではそういうことはあまり感じられませんね。
もっと個人・・・というか人間そのものの矛盾を描いているように思います。
階級意識というのはアメリカ社会では色濃く残っているようですよ。
さまざまな人種が混在する社会ですから、人種で社会ツリーを作ることによって、国家体制を固めたのでしょうね。
そういう時代背景も含めて、心に浮かんだことを雑然と私のページにも書いているので、よかったらお読みになって下さい。

http://server2.hypermart.net/catsback/cgi-bin/nekobbs/106/yybbs.cgi


[102] おー朝鮮戦争か? 投稿者:しゅくこ 投稿日:2001/12/14(Fri) 23:31  
ケンキージーさんのLSDの話からてっきりベトナム帰りだと思っていました。それではあと10年も前の話ですね。レッド・パージに
ロボトミー。怖い規制の世の中だったんですね。
ところで、わたしも心に引っかかってる疑問があります。
(けーてぃーさんのページをみて思い出しました。)
なぜマックはキャンディたちと一緒に逃げなかったのか?

他の患者たちをそのままおいてにげられないマックのやさしさゆえか?
やはりみずからも外界ではいきていけないという自覚が無意識に
病院にのこらせたか?
ラチェットに心を残したがゆえか?


[103] ヤンさんラチャッドさんに拘束されてしまった。 投稿者:駄ねこ 投稿日:2001/12/15(Sat) 00:08  
「出たいけど出れない」目に見えない束縛になっているまなざし。
優しく押さえつける権力。笑顔の優しさの影のするどさ。
昨日からの神戸のラチェッドさんにはそこんとこの深みをすごく感じました。
東京で初日近くに1回だけ見たとき、「なんでこんなに優しい婦長さんに、精神病患者さん達はそんなに怯えるねん?」というのが本音だったけど、神戸のラチッドさんからは逃れられない精神病患者の気持ちが伝わってきた気がしました。
(精神病患者に近いからだったりする私(^^;))
精神病患者さん達がそこんとこの引き出し方に前よりずっとうまくなってこともあるのかな?
ほんとに、昨日、今日とマクマフィーさんがラチェッド婦長から逃れられないことに気が付いたときの「くそ!」の悔しがり方が空回りしてなくて、「うん、わかる、わかる、悔しいやろなあ」と思ってしまったのでした。

で、私は、東京で1回だけ見て、白い壁の(ほんとは渋いピンクだけど(^^;))鉄格子に閉じこめられていて、やっとほんとに脱出できたんだ!と、昨日から舞台のヤンさんに逢える自由のすばらしさをつくづく感じています。(*^^*)

[104] Re[102]: おー朝鮮戦争か? 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/12/15(Sat) 01:53  
>ケンキージーさんのLSDの話からてっきりベトナム帰りだと思っていました。それではあと10年も前の話ですね。

原作を読んでいないので、LSDのことはよくわからないんですが35歳と言っていたので、朝鮮戦争に行っていたんは、さらに10年くらい前?で、朝鮮戦争が1950年だから、今は1960年台かな?と漠然と考えていました。
でも今井さんの出ていらした雑誌なんかに、ベトナム帰りという記述のあるものもあるんですよね。
マクマーフィーは戦争に行って、人が人を殺す場面に遭遇して虚無的になっている部分もあるんじゃないでしょうか?

>ところで、わたしも心に引っかかってる疑問があります。
>(けーてぃーさんのページをみて思い出しました。)
>なぜマックはキャンディたちと一緒に逃げなかったのか?

私はここは物語の成立上、マクマーフィーは死なねばならないっから・・・じゃないかと思います。
マクマーフィーの意志というより運命の力のようなもの。
それの引きがねとしてビリーの告発があると。
ビリーの告発について決着をつけなければ、この病院に対して、自分の中に心残りを作ることになるから、じゃないでしょうか?友人の中にはビリーへの思いだと言う人もいましたが。

マクマーフィーは実際には非常に知性派で、自分の怒りを押えることも出来る。
彼の行動には、自分自身の人生哲学に裏うちされた理論があると思うんです。
キャンディもサンドラもそんなマクマーフィーを信奉している、いわばファン、信者な気がします。
だからキャンディはマクマーフィーの言う通りに、ビリーを受け入れたんですよね。

ラチェッドとマクマーフィーの間には、男女の気持ちはないような気がします。
もっとも東京の頃は、すごく表現しようという演出の意志は感じたんですけれど・・・。
YANさんも今井さんも、そういうところにとどまっていない特性を持った役者さんだったからかな〜?
舞台全体がいつの間にか、対等な魂を持った人間同志の心のせめぎあいに変貌していった気がします。


[105] ネタばれカッコーの巣の中は…… 投稿者:なずな 投稿日:2001/12/15(Sat) 08:59  
神戸二日目の「カッコー」は始まりからラストまで一瞬も気の抜けることない素晴らしい舞台でした!最初からガンガンとハートにせまってくる、「来た、来た、来た、来たあ〜〜!!」って感じでした。駄 ねこさんに同じく東京からの帰りの新幹線では頭に『?』マークが飛び交っていただけに、神戸でのこの大満足、大興奮に身体中のネジがはずれてしまいそう〜〜〜。ラチェッドさんは、私は怖いのが好きだなあ。
ラチェッドさんが怖くないとこのお芝居はおもしろくないと思うんですよ。(@単純〜〜^^;)
パーティーの後でビリーを一瞬にしてマザコンに引きもどし、仲間を裏切らせるにはもっと鬼気せまるような雰囲気が婦長さんに欲しいなあって思うくらい(@生意気〜〜^^;
でもその後ビリーの死を告げる婦長さんの涙にはびっくりしました。予想していなかったから‥‥‥。
大事なひな鳥を自分の巣から落として死なせてしまった、自分がちょっと目を離したすきにマックのせいで‥‥と責めている。エゴに似たものを感じました。
あの涙が単に「可哀想なビリー」のためだけの涙だとしたら、怖すぎる、狂っているのは彼女だ。

「あんたは神様か」とマックは婦長に問い、婦長も「貴女は神様なの」とマックに問う、これはいったいどういうことなんだろう?

ところで>しゅくこさん
「マックは何故キャンディと逃げなかったのか?」
逃げたらマックはマックでなくなってしまうから。これしか考えられないです。


>けーてぃーさん
>舞台全体がいつの間にか、対等な魂を持った人間同志の心のせめぎあいに変貌していった気がします。
きっとそうなのでしょうねえ。
「男と女」のドラマというのは「人間のドラマ」の裏にもしかしたら「そうだったかもしれない」と一人一人が思うものかもしれない。「母と子」として見る人がいるように‥‥。

でもヤンさんのラチェッドは壊したくなるようなガラス細工のような繊細な美しさでしたよねえ〜。
きれえわあ〜。
ウォーレンとウィリアムズがいなかったら、とっくに‥‥‥@@@キャー!!

ウォーレン君とウィリアムズ君も良かったですねえ、台詞がキッチリしてて後ろにいてもちゃんと芝居をしてらっしゃる。

今日は2回公演ですね、観にいかれた方のご報告待ってまーす!!


[106] いまいましいラチェッドさん(^^;) 投稿者:駄ねこ 投稿日:2001/12/16(Sun) 01:09  
今日は昼の部のマクマーフィーさんはちょっとおとなしい気がしたけど(わたしがそう思っただけ)、夜の部はやっぱり小気味よいど迫力...。
それを受けて立つ夜の部のラチッド婦長さんも、内なる厳しさに鬼気迫るものがあった気がしました。
ヤンさんファンである身を忘れて、忌々しくて、最後にマクマーフィーに襲われるところで、「もっとやれ!」と思ってしまってハッとした。(^^;)
ほんとになんか今回はヤンさんがきれいなのが邪魔なくらい...って、きれいだから怖いのか...(^^;)

出のヤンさんは紫のスーツがとてもお似合いで、その笑顔は怖くなかった。(*^^*)

[107] 千秋楽報告 投稿者:しゅくこ 投稿日:2001/12/16(Sun) 19:34  
今日は千秋楽だけあって、皆さん特に患者さんたちはのって
いました。きょうは、なぜかハーディングさんに目がいってしまい
ひとつ、ひとつのしぐさがもうほんとにハーディングらしく
つぼにはまって、感動をおぼえたぐらいです。手の動かし方、言葉の
入れ具合、タイミングよくて、かわいくて、インテリで。
きょうは、もうみんなのっていましたね。
ヤンさんラチェットはきょうは確かに憎らしかった。
14日に観たときより、わたしの気持ちが患者さん寄り、マック寄り
であったためかもしれません。
14日は、とても悩める婦長にみえたんだけど、きょうは思い通りにならないマックに、嫉妬し、いらだち、何とか自分の権力下に置こうとする、女の意地が見え強くみえました。
マックはやんちゃ坊主のようだったかな?

カーテンコール4回?スタンディングもあり盛り上がりました。

[108] 千秋楽報告・2! 投稿者:なずな 投稿日:2001/12/16(Sun) 21:03  
しゅくこさんに続きまして(笑)

はい、患者さんたちとっても楽しそうでしたね。
ハーディングさんは私も大好き!昨日の昼公演で大事な眼鏡を壊されたとか、眼鏡代のために賭けをする!と宣言してらっしゃいました。マーティニさんはマックに「海坊主!」と怒鳴られるし、楽しそうな精神病院の娯楽室でした。

でもラチェッドさんは怖い〜(笑)
ワールドシリーズの一回目の投票の時、マーティニ(幻覚をみる人)を“手を上げるはずないわよね”とニッコリ鋭い目線で威嚇してらっしゃるんです。
首を締められて紺色のカーディガンをはおって出てこられて「もう寝る時間でしょ」という時のお声ったら、ドスが効いてるっていうか、「おお怖……」。
そしてロボトミーされたマックを優しく抱き締め、背中を何故、うっとりとするラチェッドは「お行儀良くするんですよ」という澄んだ優しい音色とはまったく反対の背筋がゾっとするような恐ろしさ‥‥。

今日でおしまいなんてもったいない。これからなのに〜って思ってしまいました。
カーテンコールではおこりんぼのチェズウィックさんをこづきながら登場されてました*^^*

ではお次の方、どうぞ〜〜*^^*


[109] 東京へ帰ってきました。 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/12/16(Sun) 23:22  
ここで、ラチェッドさんは素直で正直者で可愛い・・・と言ったら怒られそうなので、退散〜。


[110] 3ばーん。 投稿者:駄 ねこ 投稿日:2001/12/16(Sun) 23:31  
ラチェッドさん、もっと見たい〜〜
明日もあさっても....
でも、今日もどっちかっちゅうと、マックさんや精神病患者さんの見方をしてしまって、「そうだそうだ!」と同意をしてしまいました。
「ラチェッド婦長さん、あんたが間違ってる!」って。
だから、あと1ヶ月もカッコーが続いてラチェッドヤンさんを見てたらたら、ヤンさんファンをやめてしまうかも...。
..な訳ないか(^^;)

昨日、劇場前のエレベータ前でミーハーして握手してもらったビリーさんに、私は今日見てて他人とは思えず(^^;)母性本能を感じつつ見てました。(*^^*)

今日の出のヤンさんは黒のコートに柔らかい髪、表情もカッコーの巣から小鳥たちが飛び立ったので巣を守る母鳥の任務から解き放たれたような優しい表情で、1週間後に新しい天使になって下さるために、登りエレベータで、飛び立って行かれました。


[111] あっ、4ばんだった(*^^*) 投稿者:駄ねこ 投稿日:2001/12/16(Sun) 23:43  

書いてるうちに、けーてぃーさん、もう東京から?

>ラチェッドさんは素直で正直者で可愛い・・・と言ったら怒られそう
いいえ、怒りません。(*^^*)

いままでなにしてたんや!の関西人でした。(^^;)


[112] ラチェッドさんは正直もん。 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/12/17(Mon) 01:00  
嘘なんてひとつもついてないよ、ハーディングさん。
(除く体型)。
でも「(ミスター・ハーディングの若い奥さんが)豊かな胸をいていられると・・・」と言いながら、胸の形を作ってみせるのは、おやぢが入っていましたね。
ドクター・スパイヴィがマクマーフィーに治療と患者の自治について説明している時、素晴らしい医療に携わっている誇りと喜びで輝いているラチェッドさんのお顔が、大好きでした。
ビリーのことだって真剣に怒るのって当然な気がする。
だって相手はコールガールで真夜中に病院に忍び込んで、乱行パーティーをしたんですよ。
キャンディがいいコなのとは別問題で、怒るのは普通じゃないのかな〜?
結果的にマクマーフィーの名前を引き出して、ハッとしたラチェッドさんが切なかったな〜。
誰もがそれぞれに正直なのに、すれ違ってしまう人間の悲しさ、悲劇を感じました。


[113] では私も正直に(笑) 投稿者:なずな 投稿日:2001/12/17(Mon) 09:43  

>けーてぃーさま
>ラチェッドさんは素直で正直者で可愛い・・・と言ったら怒られそう
駄ねこさんに同じく、「いいえ、怒りません。(*^^*)」

ただ、この時代はこういう治療方法が最善だったのだといくら言われても、私には受け入れられないんです。(作品がどーのこーの言う以前の私の体質なんですわ〜^^;)
ラチェッドのやり方は「つっつき合いパーティー」にしか見えず、これはもう理屈じゃなく「アンタは間違ってる〜〜!!」としか思えない。
はじめてこの作品に触れた時からそれは全然変わらない。

ビリーの場合もおかしいのは母親の方で、いちいち母親のことを持ち出し言葉を引用するなんて私にはビリーの傷口さらに広げてるようにしか思えなくて、治療が必要なのは母親でしょう?〜と思ってしまう。

違う視点に立つことが出来れば違う見方が出来たのでしょうねえ〜。

原作にはラチェッドとは違う患者たちにおおらかな対応をする違う病棟の看護婦さんがいたのですが、それはミス・フリンの言動に少し反映されてる気がしました。
電気ショック療法を決断したラチェッドに「ほんとうにやるのか?」と言わんばかりの哀しそうな問いかけに・・・。


[114] 正直って、こわい・・・ 投稿者:しゅくこ 投稿日:2001/12/17(Mon) 10:00  
ハーディングさんが「あなたには、嘘が多すぎる・・」
>嘘なんてひとつもついてないよ、ハーディングさん。

わたしも、そんなに嘘ついてないのにい・・と思いました。
職務に忠実で、たとえば患者さんの半数が賛成すれば、ワールド
シリーズが観れるという規則から言うと、チーフが賛成したからには
野球がみれる筈なのに、みせてくれない婦長の嘘をハーディングは感じただろうし、だけど、もうチーフが手をあげた時点で会議が終わっていたのは事実だし。
しかも、チーフに耳が聞こえていない振りをされて騙されていたという怒り、落胆(医療に携わるものとして)もあったでしょうし。嘘じゃない。

病院内の乱痴気パーティーは言語道断だけど、ロボトミー手術を施すほどの悪ではない。でも婦長にとっては、ひどい裏切りだった。ビリーを死に追いやったのは自分だと気づいていたはずなのにマックのせいだときめつける。嘘じゃないけど、婦長は自分をごまかしたなって思う。

『もう一度乱暴したら、ロボトミー手術・・」という医師の言質を
もとに、「おやりなさい!」という言葉とともに、身をなげだして
マックの乱暴を誘う。本当にマックの乱暴がロボトミー手術に値する
ほどのひどいものなのか?
これも、立場によって、信じるものも、悪の感じ方も違いますもんね。
婦長にとって、ロボトミーこそがマックを救う道だと信じていたのでしょう。婦長は正直です。でも正直なのはこわい。〔ヤンさん自身の正直すぎるのが時々こわく感じられるように・・・(笑)〕

なぜ、マックは逃げなかったのか?
婦長に破滅へ追い込まれたというより、救済に導かれみずから逃げずに向かっていったようにも思えるのです。逃げずに、まず不可能と
思えても「やってみる」ことがマックの基本だったでしょから。


[115] やっぱり怒られちゃいましたね。 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/12/17(Mon) 11:00  
しくしく。
ただひとつだけ。
ロボトミー手術は人類の生み出したたいへんな間違いだけど、それはこの時代にはわからなかったのは事実です。
だって、生み出した人はノーベル平和賞を受けているのよ。
原作は途中までしか読んでいないので、はっきりはわからないけれど、作者のケン・キージ氏は権力側の圧政の象徴としてロボトミーを扱っているのは確かだろうとは思うけれど、この戯曲、舞台になった時点でおの意図は変えられていると思います。
それが文学や映画と、どんなに特殊な世界を描こうともその中に普遍的な人間を描こうとする舞台の違いだと私は感じているし、今回も、そうでした。
でも、これは私の感情なので、きっと他の人には受け入れられないのでしょうね。
私には秩序を守らなければならない場所での横紙破りは、自己の欲望のみでしかないと思えないし・・・女を当てがうという行為そのものが私には受け入れられないの。
それとどんなことがあっても、殺人も・・・。
人を殺す行為をみんなはやしたてることが、私には恐ろしくてなりませんでした。
チーフがマクマーフィーを殺すのも、愛からだと思っても、許せなかった。
人間は自然から与えられた人の命の定めを勝手に変えることが許される存在ではないと思っているので。
別にラチェッドが正しいとも思ってないし、マクマーフィーが間違っているとも思ってない。
だから悲劇だと思っているだけです。
でも、やっぱり怒られちゃったから、退散します。


[116] 長いこと待ったのにあっという間に終わってしまった・・。 投稿者:マロン 投稿日:2001/12/17(Mon) 14:40  
私は神戸が初見でした。
待ちきれずにここで皆さんの色んな(今回はほんとに色んな)
感想を読んで、自分が一体どう感じるだろう?と興味深々でした。
14日と16日と2回観たのですが、どういうわけか?全く違う感想を持ったんですよ!自分でも何故そうなのかまだよくわかっていません。
14日は初めてということもあって必死で見入っていました。
もう完全にラチェッドさんに感情移入してしまいました。
マックあんたが悪い!さんざんかき回して、そのせいでビリーも自殺してしまった。ラチェッドは正しい!大体、精神病院なんだから
興奮させるようなことをしたらあかんでしょ!しかも医者までマクマーフィーの肩をもつような態度で、けしからん。だから余計まじめにやってるラチェッドが一人悪もんになるのよ。女の身でたくさんの男達が好き勝手するのを必死で職務に忠実であろうとするラチェッドにすごく同情してしまいました。ヤンさんとラチェッドが一緒になってしまってみんなでヤンさんになんてことするの!!(笑)

ところが・・・。楽を観てびっくりでした。席のせいもあるでしょうか。14日は3列目で楽は7列目でした。
あの患者達は精神病には見えなくて、今でいう心身症。
自分に自信が持てないから社会に適応できなかったり、ちょっとしたことですぐに切れてしまうような心の弱い人達に見えました。
マクマーフィーはそういう人達に偏見を持たない純真さと、幼児性を持った男。一番狂ってるのは・・・ラチェッドだと思いました。
自分の価値観とやり方が唯一正しいと信じ込んでる人。
ヤンさんの迫真の演技でロボトミーされたマックを抱きしめて微笑むところなんかゾクッとする狂気を感じました。
権力をもつものが狂っていたら・・恐い。楽はたくさんの男達を相手に回しても引けを取っているようには見えませんでした。
大声をあげるわけでもないし、物を投げつけるわけでもないのに
威圧感を表現する、ヤンさんの目や声に・・ヤンさんやったね!
と思いました。楽の方が後味が良かった*^^*

同じものを見たのにどうしてこう思ったのかよくわかりませんが、
それだけヤンさんの演技が繊細だったのかなぁ。
終わってしまったけど、もう一度確かめたかったです。


[117] 日替りラチェッドさん 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/12/17(Mon) 16:07  
神戸の5回は、全部、違うラチェッドさんでした。
これはマクマーフィーの今井さんの変化によるところが大きいと思います。
新潟までは、優しい迷えるマクマーフィーだったのですが、静岡が男っぽいマクマーフィーになり、最高だと思っていたのですが、神戸の初日は、目を見張るような迷いのない、信念に燃えたマクマーフィーでした。
迷いのあるマクマーフィーは、戦争に行って生死の極限の中で、虚無的な人生観を持った人のような(例えてみれば『ベイ・シティ・ブルース』のハーヴェイJr.)感じがしました。
しかし、神戸ではもっと男気がある人という風に思いました。
それとともにYANさんのラチェッドも違って見えましたね。楽前の日は2回公演ということもあってか、2回目は、男役のトキの演技に近く、かなり乱暴なラチェッドさんで、それがかなり自然(笑)な気がしました、
そして、楽はおれまでのどのラチェッドさんとも違う、演じているのも感じさせない程、自由自在に存在していらしたように思います。
けっこうワイルドな人だった(笑)時もあるのですが、千秋楽は髪もちゃんとセットしていらして、本当にお人形さんみたいに綺麗でした。


[118] そうそうそう、マロンさん! 投稿者:しゅくこ 投稿日:2001/12/17(Mon) 16:57  
わたしもまったく一緒だったわ>マロンさん

14日と16日はそんな風に舞台が違って見えたわ、わたしも。
14日はラチェットに入れ込んでマックと患者さんたちに腹が立った。
16日はマック及びハーディングたちが生き生きしてて
ラチェットが小憎らしかった。

それで、後味は16日のほうが、すっきり良かったのよ。
婦長に悩みや苦しみがみえるとわたしも苦しい・・・からかしら?


[119] 初発言。 投稿者:ACHI(通 称) 投稿日:2001/12/17(Mon) 20:36  
わたしは、このお芝居のどちら側にも感情移入できませんでした。
東京で一回観ただけで偉そうですが、書きます。

婦長さんって、凝り固まった価値観を正義と信じて愛と信じて押し付ける、こわいこわい人でした。
マクマーフィーはどうかと言えばコーユー人だいっきらいなタイプなんで、こちらにも寄り添えず、

そもそも、この60年代の問題点をテーマとした芝居を今する必然性がいまいち、わかりませんでした。

婦長さんの怖さは多分、いつの時代にもどこの国にもある、普遍的なものだと思うのですが
患者たちの在り方がどうにも、古いなぁと思うのです。

そんなことで、私は「何で今更これやるの?」という疑問を持ったまま、劇場に行き、解消されないままに帰宅したのです。

ま、そんなことはともかくとして、演技者YANさんの感覚的とも言える核心の捕まえ方に今更ながら感動し、「あぁ、やっぱ、好きだわ」という思いをおみやげに、ま、大満足したのでした。


[120] 不思議な感覚でした。 投稿者:あやた 投稿日:2001/12/17(Mon) 23:29  
今回諦めてたけど、千秋楽に1回だけ観れました。
こんなところからなんですが、しゅくこさんチケットありがとうございましたm(__)m

目から獲る情報としては、ラチェッドさん確かに怖かったんです。
↓で千秋楽2でなずなさんがおっしゃってる場面全て怖いんですけど、目が捉えるものが怖いほど、頭や気持ちで感じるそれは哀しみに変わっていってました。
とっても不思議なんですけど、舞台は病院とわかっているのだけど、何故か、マックの最初の登場の少し後くらいまで、学校に思えてしまいました。(現社会で存在している学校というより、魂たちっがさまよってる学校ってかんじかな。)
大きな意味では、権力対非権力だけど、
素直な感想は、病んでる社会(家庭?)と病んでる子供達でした。
その中でラチェッドさんは、子供達の為と、いろいろと頑張ってるけど、実は自分の存在、居場所を探し、守ろうとして自分の世界の籠の中に住む母親でした。でも自分ではあくまでも、全て子供の為全て正しいと思い込んでる哀しい生物(^^;;)ビリーを死に追い込んでしまった事で壊れていく自分を手術を受けた後のマックを優しく抱きしめる事で、立っている事ができているくらいまで、自分自信を追い込んでる事に気づけない哀しいほどに病んでいる母をかんじました。
それで、自分の殻に篭って、籠の中で楽に生きようとしても、
本当は苦しくってもがいる患者たち、殻を破って大きく成長して、籠を飛び出していくチーフにとって、愛からマックを殺すという行為は自分が籠を出るための自分との最初の戦いだった様な気がしました。
何を書いてるのかわからなくなってきちゃったのでこの辺で・・・

ケン・キージ氏、笹部氏、栗田氏が言いたかった事を感じ取ることまでは、出来なかった一観客の勝手な感想でした。




こんななので、今まで発言できませんでしたが、
終わっちゃったんで、今のうちに。

暴言多謝。


[121] 無題 投稿者:Candy 投稿日:2001/12/18(Tue) 08:51  
15日の昼公演を観ました。
ヤンさんの眼に引き込まれてしまいました。眼で何もかも表現されている。怒り、哀れみ、イライラ、誇り、etc.、すごいな〜。ガラスの向こうにいるときも、ヤンさんの眼を感じる。ずーっとヤンさんの眼ばかりを追ってしまったので、みーはーな感想しか書けません。

今井さんは、想像していたよりこわくなかったです。お昼の公演だったからでしょうか?眠そう?でした。ヤンさんの眼VS今井さんの眼のバチバチする戦いを見たかったのですが、ヤンさんの勝ちかな?

でもラチェッドさんはこの先どうなるの?カーディガンを着て出てくる最後の場面は、今までとは違う患者さんたちに向かう事に少しおびえているようにも見えました。
マックを手術によって自分の思い通りにおとなしくさせたけどホントはそうしたくなかったのかもしれない。そうしないと今までの自分の存在理由を根本から覆されてしまいそうだからしたのかもしれない。
ほかの患者さんたちにもマックか来る前にはありえなかった弱い自分を見せてしまった・・。

この先彼女はどうなってしまうの?わたしにとってはラチェッドさんの今後の生き方が気になります。(デモ終わっちゃったね。)


[122] 投稿感謝!正直〜〜〜 投稿者:しゅくこ 投稿日:2001/12/18(Tue) 08:57  
>あやたさん
こんなところからですが、不肖のチケットを嫁に
してくれてありがとう!です。

>ACHIさん
東京で観劇なさってから、長い長い間まよった末の投稿ですよね?
感謝です。
>婦長さんって、凝り固まった価値観を正義と信じて愛と信じて押し付ける、こわいこわい人でした。
マクマーフィーはどうかと言えばコーユー人だいっきらいなタイプなんで
わたしも、そうでした。この2人とも人間として好きなタイプじゃないわ。でも舞台を見てると、なぜか入り込んでいとおしくなっていっちゃったのよね〜〜
>そもそも、この60年代の問題点をテーマとした芝居を今する必然性がいまいち、わかりませんでした。
舞台って不思議よねえ。
現代劇や書き下ろし以外はたいてい古典とか、ちょっとまえの時代の
ものとか、言いたいことを一番表現できる時代に設定して、物語を書くと思うの。ケン・キージーさんはこの設定が一番、社会の権力構造をみせやすかったんでしょうね。
でも古い作品でも、時代を超えて普遍的なものを訴えてるのがいっぱいあると思います。時代は違っても、人間のどうしようもない弱さ、>そもそも、この60年代の問題点をテーマとした芝居を今する必然性がいまいち、わかりませんでした。
舞台って不思議よねえ。
現代劇や書き下ろし以外はたいてい古典とか、ちょっとまえの時代の
ものとか、言いたいことを一番表現できる時代に設定して、物語を書くと思うの。ケン・キージーさんはこの設定が一番、社会の権力構造をみせやすかったんでしょうね。
でも古い作品でも、時代を超えて普遍的なものを訴えてるのがいっぱいあると思います。時代は違っても、人間のどうしようもない弱さ、
個人の信念、自由のすばらしさ、物事〔信念とかに)とらわれている人の怖さ、哀れさ。どちらが狂気なのか、いまのなんでもありの世界ででも、何が狂気なのかの不安はあると思います。
だからわたしはこの作品、ちっとも古いと思えなかった。今の世界にもある不安、狂気、心の病気や人と人との葛藤、すれ違いが如実に出てると思えたから。
でも舞台は生ものだから日々違うのよね。2日観てもちがったから。
サンシャインでのACHIさんのみた舞台はきっと、ACHIさんの心に届いたり、響いたりしなかったんでしょうね。しようがない。
でもそれが演劇の生の面白さかもしれないよ。
正直な考慮の末の投稿感謝!でーす。でも、正直ってこわい。〔笑)

 


[123] 私って変? 投稿者:きようこ 投稿日:2001/12/18(Tue) 10:18  
同じカッコーを観てもこれだけ感想が違うのですね。
私は何度かでてきたマクマーフィーの
>少なくとも俺はやってみただろー
っていう言葉がとても印象に残っていました。
自分に照らし合わせて、そうだ、そうなんだ自分もと、勇気や元気をもらって、すがすがしい気分の神戸公演でした。
なのに一緒に観た娘は暗い気持ちを引きずっておりました。「会社と一緒だわ、この後、患者達はどうなんのよ!?」って言われてしまいました。
ルンルンで単純にしか考えてなかったのを反省しました。後のことなんて考えてもしなかった。
また、お友達のお嬢さんは「男の友情が・・・・・」と大泣きされておられましたよ。
観る人の立場や人生経験によってこんなにも違い色々に考えさせられるなんて。
ヤンさんが出演していなければ、めぐり合わなかったかもしれない作品です。ヤンさんに感謝感謝!


[124] 正直な人が好きよ。 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/12/18(Tue) 11:09  
ACHIさん(通称って・・・?)としゅくこさんが、面白い問題提起をされているので、私も書いちゃおうっと。

>婦長さんって、凝り固まった価値観を正義と信じて愛と押し付ける、こわいこわい人でした。
>マクマーフィーはどうかと言えばコーユー人だいっきらいなタイプなんで・・・

私の場合はラチェッドさんがどういう人か?とかマクマーフィーがどういう人かということは、あんまり関係なく見ているような気がします。
・・・というか、こういう作品の場合、ホントに観る人によって、どうとでもとれる作り方をしていませんか?
だから私は、ラチェッドさんがどういう人か?というより、ラチェッドさんの中に見えてくる自分自身を見ている気がするし、マクマーフィーの中にも自分と同じ部分を見ています。
ちなみに、私が1番、自分に近いな〜と思ったのはスカンロンかな?
ビリーはまったく私自身に重なる面がないので、あまり関心がなかったですね。
ビリーを演じていらした植本さんには関心あったけど・・・(笑)。
ラチェッドさんに関しても、若い時から一筋に看護婦さんの仕事をしてきて、仕事上のゆるぎない信念があって、自信を持っていたのに、マクマーフィーの存在によって、自分と患者さんの中にあったと思っていた信頼関係が、実はもろいものだった・・・と気がついた挫折感や、孤独感をバシバシ伝わってきて、身につまわれたということが大きいです。
私にはラチェッドがそんなに愛情というメンタルなもので患者さんに接しているよういは思えなかったんです。
きっと、私に子供がいないから、そういう感情自体が実感としってないからでしょうね。
彼女の持っている信念は仕事上のもので、それがなければ看護の仕事(に限らずどんな仕事もそうですが・・・)は出来ない。
しかし、ラチェッドさん個人としては、苦痛を伴う治療は実はさせたくない・・・電気ショック療法の時の苦悩におれは現れていたと思いましたけど。
ただ自分の中の挫折感が少しずつ大きくなって、それが彼女自身にも狂気(といっていいかな?)の芽ばえさせたとは思いました。
ハーディングの言う「君たちのような強い人を狂気に追いやるのは僕たちのような存在」という言葉の意味はそこにあるのかな〜?と思いました。

この物語そのものは、アメリカの先住民族であるチーフの眼を通して語られていて、彼には近代社会そのものが狂気の世界だたんだと思うんですね。
東洋人である私はそういうチーフの中の気持も、すごく自己同一化しました。
(西洋医学の切ったり貼ったりを受け入れられないタイプなんで・・・)
神戸で見た方が、パーティーの時の箱の中の光を、患者たちの魂のようだとおしゃっていたのですが、私もひとりひとりの人間の魂がチーフのように滝へ帰っていく、生まれてきた自然の中に帰りたがっている・・・と思いました。
文明社会が人の心をゆがませ、人を自然から切りはない手いるのだと・・・・
それがラチェッドの悲劇であり、マクマーフィーの悲劇ではないかと思いました。

途中で、話がそれちゃいましたね。


[125] ラチェッドさんで、自省 投稿者:える 投稿日:2001/12/18(Tue) 12:06  
待ちに待った神戸公演、無事に行けるかどうか当日までハラハラしながらも、幸運にも2日連続で観劇できました。

春から予習して、映画版や戯曲を見たときは、マックの言動が嫌で、ラチェッド婦長に共感してしまいました。あの時代、あの場所で、あの立場でラチェッドはそうするしかなかったと。
でも東京公演が始まり、友人の感想などを聞くうちに、そして、今井さんの製作発表でのコメント、記事、ラジオ放送を見聞きし、あそこに登場する人たちの中で、一番心を病んでいなくて、自分に正直に生きているのがマックだと思うようになりました。
ラチェッドさんを見ていると、無意識の内に昔の自分を思い出し、共感してしまったんですね。私の場合は、子供達との関係ですが、今思うと、ワールドシリーズを見せないラチェッドさんのようなことをしていました。たとえば、子供達の間で大流行だったテレビゲームも、週に1回1時間だけとかの約束をさせてね。子供から見たら、鬼母だったかも。ロボトミーのようなお仕置きはないにしても、結構な管理母でした。(今は自由にさせてますよ。)今回Yanさんのラチェッドさんを見て、あれは、やりすぎだったかな?自己満足の教育だったかと反省しています。

「殺り合い」という言葉から、どんなお芝居に仕上がるのだろうか、内心心配していたのですが、今井さんのマックは、とても優しくて人間としても魅力的でした。映画版では分からなかったマックの良さが今井さんによって引き出されたように感じました。マックはチーフを救ったのですから。ビリーも救い出したかったのでしょうね。一人の自立した男として、社会に戻れるように。
マックの方が、この病棟で、患者を癒し、社会へ戻せる人だと思いました。上から見下ろすのでなく、同じ目線で相手の痛みも分かる人。

それから、精神病というより、個性豊かな可愛い患者さんたちの演技、楽しませていただきました。患者会議とか、ひとつの社会になっていましたね。一般 に想像するような病気でなくて、ラチェッドさんは、彼らを自分の信念で愛していたのでしょうね。わたしは、ビリーも、マックも、チーフも居なくなった後の寂しさまで想像してしまいましたけど、残った患者さんたちには、社会復帰して欲しいですね。

最後に、Yanさんの看護婦姿、決まってましたね。わたしは、フリンになりたかった。白のタイツの足を見て、コルドバのエリオをふっと思い出してしまい、看護夫の男性2名を従えたところなんか、男役が出てる〜と思いました。退場するところも、背筋がピンと婦長としての威厳たっぷりで、カッコイイ!!とYanさんのことは、まともな感想が書けなくて、すみません。

チーフとマックのシーン、結婚式のシーン、ラストシーン、感動的でした。
イスにもなった箱や配電盤、天井から吊り下げられたインディアンの飾り、そしてチーフのシーンの音楽には、「グリークス」を思い出しました。


[126] Re[122]: 投稿感謝!正直〜〜〜 投稿者:ACHI(通称) 投稿日:2001/12/19(Wed) 02:56  
> でも古い作品でも、時代を超えて普遍的なものを訴えてるのがいっぱいあると思います。時代は違っても、人間のどうしようもない弱さ、
> 個人の信念、自由のすばらしさ、物事〔信念とかに)とらわれている人の怖さ、哀れさ。どちらが狂気なのか、いまのなんでもありの世界ででも、何が狂気なのかの不安はあると思います。

そこはわかってるんです。
だからラチェットさんの怖さは普遍的なものって書きました。
反対側に設定してあるグループのあり方が、古くさかったんです。
今はもうこういう反体制という枠組みはないもの。

> サンシャインでのACHIさんのみた舞台はきっと、ACHIさんの心に届いたり、響いたりしなかったんでしょうね。

届いてます!響きました!はいりこめなかったんじゃなくて、
はいりこんだ世界が「嫌いな世界」だったんです。


>でも、正直ってこわい。

こわがらせてすいません。

わたしがおおきな嬉しいおみやげつきで帰ったことももいちど書いときます。

ではぁ、

次はぶっこわれ確実なDSですのねん。


[127] 今の気持ち。 投稿者:なずな 投稿日:2001/12/19(Wed) 10:05  
「男と女、心の殺り合い」なんていうので私はとってもとっても期待していました。好きだから、そういうの‥‥^^;
プログラムの表紙のお写真とか、最高に刺激的〜!!(笑)
映画みた後もラストの絞殺のシーンがどうなるんだろう?ってワクワクしたり‥‥プログラムの栗田さんの解説にそうだそうだと共感したりしたもんです。

昨日、もう一度戯曲を読み返すとかなりセクシャルな方向へ台詞が言い換えられてるのに気が付いて、ふむふむ、どうしてもこうされたかったのだなあ〜とその心意気にも改めて気が付きました。
で、舞台見てる間はと言えば、「男と女」っていうのはあんまり感じていなかったですね。前半は患者&マックでよってたかってセクハラだ、って思ったけど^^;そういう演出にしてるんだなあって妙に冷静に感じたりもして、わざわざそこに視点を持ってこなくても(ラチェッドを性の象徴としてとらえるという演出をする事)感じる人は自由に想像するんじゃないかな?って思いました。
(え?私だけ?・・・ハハハハ^^;)

今は不思議な気分で、私の中のマックもラチェッドもみんなお人形になってしまっています。オルゴールに合わせてクルクル廻っている・・・・・。
スカンロンは黄色い缶を持って爆弾の真似を、
マーティニは「ダダダダダ‥‥ダダダダ‥‥‥」、
チェズウィックははしごにぶらさがっている、
ビリーはノートに嬉しそうに書き付けてる、
ハーディングは演説している、
マックは椅子に片足を上げて雄叫びをあげている、

そしてラチェッドさまは真っ白な制服をテーブルの上で脱ぎ捨て「フィーバー!!」と叫ぶ!!←ウソ(笑)
ラチェッド人形の背中のボタンを押すと「オギョウギヨク スルノデスヨ。オギョウギヨク スルノデスヨ。」としゃべる。

その人形たちで遊んでいるのが、チーフ。

とてもリアルなお芝居だったのに、今はまるで夢の中のおもちゃ箱の中のお話だったような気がしています。
(ラチェッド人形が欲しい〜〜!!!)

と、今すぐ私、精神病院に入院した方がいいような書き込みしちゃいました。ディナーショーで私を見ても避けないでね(笑)


[128] Re[127]: 今の気持ち。 投稿者:けーてぃー 投稿日:2001/12/19(Wed) 12:11  
>なずなさん
私も公演が終わったのでやっと、昨日、戯曲を読みました。
変更してある部分がなかなか興味深かったです。

>昨日、もう一度戯曲を読み返すとかなりセクシャルな方向へ台詞が言い換えられてるのに気が付いて、ふむふむ、どうしてもこうされたかったのだなあ〜とその心意気にも改めて気が付きました。
>で、舞台見てる間はと言えば、「男と女」っていうのはあんまり感じていなかったですね。

引用終わり。(長くてすみません。)
私は、東京の最初の頃は、ラチェッドの女性性がすごく意識された演出だったと思いました。
目から入るラチェッドも、髪型といい、ラインを強調するデザインの制服(ミス・フリンと微妙に違うんですね。)といい、ナース・ユーウでなくヒールのある靴をはいていることといい、現実の看護婦さんにはありえない姿でしたから。
マクマーフィーが1週間以内にの賭けを持ち出した時、そして首をしめる時も、患者たちがある種の行為をしているのも(あまりにもあからさまで、イヤだったんですけどね)、その部分を舞台の根幹にすえているからだと思いました。
でも・・・・結局、今井さん、YANさんの本来持っているものが、栗田さんの意図したものと違ったんじゃないでそうか?
この公演では、栗田さんも役者としてずっと参加されているから、どんどん演出を変えるということが可能でした。
今井さんは見た目より、ずっと繊細な心を感じさせるお芝居をなさる方だし、YANさんは、やはり精神性をより高く表現される方。
今井さんのマクマーフィーはラチェッドやキャンディの女性面より、チーフとの心の交流の方がず〜〜っと、強く心に訴えてきました。
YANさんのラチェッドも女性のメンタリティより、管理する側の人間としての心の葛藤の方が、より納得できました。
そういうことを栗田さんが、方向転換されていったのでは・・・?と思っています。

戯曲を読んでみて、実は東京の初日から思っていたのですが、この話はすべてチーフのみた幻想なのではないか?という気がしました。
戯曲ではチーフは他の患者たちに励まされて街で出て行くのに、この舞台では、マクマーフィーを連れて故郷の滝に帰っていく。最初の幻覚が最後にまたくりかえされるように、すべて幻覚なのっではないのか?と・・・。
ラストのラチェッドは、首をしめられて咽をつぶしてしまったのに、綺麗な声で何事もなかったように元の美しい姿でした。
帰っていく滝する失ってしまった私たちが、チーフを通してみたファンタジーのような気が、今、しています。

[129] で、もって今の気持ち2。 投稿者:なずな 投稿日:2001/12/22(Sat) 00:12  
わーお!明日だよ、ディナーショー*^^*(まだ2回寝るけど^^;)
まだ「カッコー」が抜けてないよお〜〜(嬉しい悲鳴*^^*)
看護婦さん姿で「愛染かつら」?

>けーてぃーさん
けーてぃーさんのおっしゃる今井さん、ヤンさんという俳優さん観、なんとなくわかる気がします‥‥‥って言うと、ちょっと違うって言われそうな気もするが‥(笑)
けーてぃーさんの書き込みを読んで、ヤンさんも『友情の似合う男役』って書かれてたっけ、と思い出したんです。‥‥‥‥それだけなんですが‥‥‥^^;

>YANさんのラチェッドも女性のメンタリティより、管理する側の人間としての心の葛藤の方が、より納得できました。

男達が空想のワールドシリーズで盛り上がってる時、今回の舞台ではラチェッドの台詞はかき消されて聞こえませんが、「あなたがたは、私の管轄のもとにいるのですよ‥‥‥私の管轄と統制のもとに―」って戯曲では言ってるんですね。

私は何度見ても「母と子」だ‥‥‥‥^^;これはもうしようがありませんね(笑)

上り坂で終わってしまった公演なので、いつの日か再演があればなあ〜と願っています。